働くということ
大人になって働くというと、どういうイメージがあるかな。君がどうかはわからないが、一般的には会社に行って、仕事をして、給料をもらうというイメージがあるのではないかと思う。社会で一番数が多い働く形態としては、いわゆるサラリーマンという働き方だ。
サラリーマンは、名前の通りサラリー=給与、をもらって働く人ということだ。会社や国などの組織に所属し、そこで多くの人が集まって、一緒に働くという構造だ。
ところで会社で働くことは、学校とよく似ていることに気づくかもしれない。これは国がわざと行っていることだ。学校でうまくやれるひとは、会社でもきっと上手くやれる。色々な理由があるが、会社に所属して国民に働いてもらう方が国としては都合が良いのだ。
サラリーマンの問題
ところで会社には色々な人が集まる。仕事ができる人もいれば、あまりできない人もいる。仕事にやる気がある人もいれば、やる気がない人もいる。色々な人が集まっているので、ある意味当然だ。これも学校と同じだね。
そしてここにサラリーマンの問題がある。要するにデキる人や頑張る人が、デキない人や頑張らない人を支えなければならず、損な役回りになりやすいということだ。これが組織で働く最大の問題点だと私は思う。
頑張る人には給料をたくさんあげて、頑張らない人には、給与を減らせばいいじゃないかと思うかもしれない。それはそのとおりだ。たしかにそういう会社もある。しかし物事は非常に複雑で、なかなか単純にいかないのだ。給与で差をつけることは確かに可能だが、実際は、仕事の成果を正確に給与に反映するのは難しい。多少増えたくらいでは割に合わないことが多いのだ。これには日本の雇用形態や、労働者の権利が複雑に絡み合い、なかなか一言では説明できない。
君に伝えてたいこと
この記事で君に伝えたい内容は、要するに、できる人はサラリーマンの形態では損をしたり、割に合わないと感じることが多いかもしれないということだ。もし君がこのような形で働くことを嫌うのであれば、自分で事業を起こしたり、フリーランスで仕事を請け負ったり、評価がシビアな外資系企業で働くという選択もあるかもしれない。働き方は君が好きなように選ぶといい。
ちなみに私は?
私は組織で働いていたこともあるし、独立して自分で仕事を行いつつも、一部、人の会社で働くことも併行している。私は組織でがっつり働ける人間ではないから、フリーである程度、自由に仕事ができる形態の方が向いているから、このようにしている。
私の組織での経験でいうと、キャリアの最初は他の人にフォローしてもらったこともあるし、ある程度になると、フォローする側に回ることもあった。フォローする側が多くなると、割に合わないというか、損をしている気持ちになったこともある。私の時代は、年功序列がまだ根強かったから、私より働かなくても給与の高い上司をみると、さすがに微妙な気分になった。
色々変遷はあったが、私は独立の道を選んだ。こちらもたしかに大変だが、まあ悪いことばかりではない。時間に融通がきいたから、幼少期の君と多くの時間を過ごせたからね。それが私にとっては一番の宝物だよ。